原題『Az en XX. szazadom』(1989)
監督・脚本 : イルディコー・エニェディ
撮影 : ティボォール・マテ
編集 : マリア・リゴ
音楽 : ラースロー・ビドツキー
出演 : ドロタ・セグダ、オレーグ・ヤンコフスキー、他
19世紀末と20世紀初頭という時代を舞台に、生き別れた双子の姉妹の人生と、彼女らに翻弄されてゆく男の姿を描いた、お伽話のようなファンタスティックなヒューマン映画。
イルディコー・エニェディの長編監督デビュー作品。
奇妙な変わった作品なんですが、とにかく「映画」を非常に感じることが出来る作品でした。
パブロフの犬が映画を観て施設を飛び出し大きな世界に飛び出したり、動物園に連れてこられた身の上話を突然するチンパンジーなど、寓話性の高いエピソードが唐突に挿入されたりと、トリッキーな内容で、訳がわからないところがありましたが、
オープニングから全編クラシカルで幻想的な美しいモノクロ映像を堪能出来る「映画」的な撮影の素晴らしさは異常でした。
そして、一人3役を演じたドロタ・セグダがとにかくキュート。