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リトアニアへの旅の追憶のmikuのレビュー・感想・評価

リトアニアへの旅の追憶(1972年製作の映画)
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昔両親が撮ってくれたホームビデオって愛情のフィルターを通しているからかいつまでも見れちゃうのだけど、これって他人の家の、それもどこにあるのかさえちゃんと知らないリトアニアの風景なのに、なんでこんなにずっと見れちゃうんだろうね。それでいてもっと崇高で美しい記憶。前から知ってるような気さえする。後になってぼんやり思い出せたり思い出せなかったりする、瑣末なことを全部見えるようにしてある一種の記憶装置みたいな。ママが作ってくれたポテトパンケーキが食べたくて仕方ない。別においしそうって訳でもないのにね。あと、故郷に帰ったらまずは水を飲んでみようと思ったのに、もちろん井戸はない。悲しいね。干し草もないよ。
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