このレビューはネタバレを含みます
恩師とその娘との関係を見てこうなってはいかんと思う父。
自分もウカウカしていられないと我が子を嫁に出そうと奮闘する話
父親としての寂しさ、娘との別れ。
敗戦のやるせなさと重ねてくる切なさ。
軍歌の意味がどんどん悲しくなってく寂しさったらない。
絶妙なタイミングで出会いたくない人と出会うから笑う。
ヒョータンみたいにはならないようにしなきゃと思いつつとちょっと片足突っ込んでる焦り。
晩酌仲間が担いでくる伏線が鮮やか、
普通に焦った。あー終わったなと。
くどいくらいの差し色の赤が逆に怖かった。女の人の何を暗示してるんだ。
大体赤が散りばめられたら何か女性の気持ちに変化があるから身構えた。
血しぶきかってくらい使って笑える。
絵の美しさ
構図の美しさ
デジタルリマスターの性能の高さに感動。
出てくる女優がことごとく美しい
岩下志麻 娘
岡田茉莉子 長男の夫
岸田今日子 マダム
笠智衆の感情の変化はすぐ伝わる。
娘との会話のときの不機嫌そうなときのあのまぶた重めの暗い表情は普段のにこにこ顔からのギャップが余計に際立って、父としての想いがわかる。
パッと見、動いてるように見えないのに内面の変化がすぐ分かるって半端ない。
加東大介 好き