ヨミ

秋刀魚の味のヨミのネタバレレビュー・内容・結末

秋刀魚の味(1962年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

ほぼカメラが動かない、人間以外静止画のような画や、コミュニケーション・モデルか?ってくらい単純な「発話」「応答」が重ならずに連続していく会話や、文節で区切るかのような話し方とか、所謂小津っぽさが全開で味わい深い。

やもめの男が(同じくやもめで婚期を逃した娘を持つかつての教員を見て)娘を嫁にやる、という。今からするとやだなという家族制が凄まじい。まあ、昔の価値観をどうこう言ってもしかたないけども。

面白さとして物語上のエンタメ性よりむしろ映像の奇妙さが先に来てしまい、「巨匠」とされている理由がわからなくなる。芸術的な強度の方が高い感じがある。
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