イチロヲ

宇能鴻一郎の濡れて騎るのイチロヲのレビュー・感想・評価

宇能鴻一郎の濡れて騎る(1982年製作の映画)
3.0
早漏の夫に悩まされ、情欲をもてあましている夫人(朝比奈順子)が、友人夫婦とのスワッピング行為に惹かれていく。夫婦間同意のスワッピングを描いている、日活ロマンポルノ。題名の「騎る」は、「のる」と読む。

宇能鴻一郎特有の一人称語りが、多分に挟み込まれる作風。女性視点のエロ妄想が溌剌とした口調で語られると同時に、男性陣が女体に触れたときの感触や女性器の見た目などを口頭で説明していく。

好きでもない男性に抱かれている女性の「すごくダメ!すごくダメ!」が言い得て妙。筆者のフェイバリット男優・益富信孝が、オカマのエアロビ教師を熱演しているところも可笑しい。なお、泡踊りのシーンでは、女優の前貼りをチラ見することが可能。

80年代特有のヘンに浮かれた雰囲気が蔓延しているため、背中がむず痒くなってくるけれども、そこを我慢できれば、艶笑喜劇として気持ち良く鑑賞することができる。
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