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モルモットのYSKのレビュー・感想・評価

モルモット(2010年製作の映画)
3.7
今私が認定したクソつまらないホラー映画クイーン略してKTHQを満場一致で戴冠しても構わないかもしれない三輪ひとみさんが主演
この方には何の怨みもありませんが、彼女が出演しているだけで俄かにB級クソ映画感が増すのですからすごいことです

三輪ひとみ演じる児童相談所職員がセックス中に少女をベランダに出し首輪をつなげるクソ夫婦から少女を保護するところから始まるお話ですが、この父親は恐らく無職のパチスロ狂い、母親は妊娠しているアル中、自分で虐待し追い出しておきながら今すぐ返せと児相に乗り込むも「また一緒に暮らしたかったらアル中をどうにかしなさい」と諭されその足で産婦人科に行き「妊婦が飲んでも胎児には一切影響がない夢のような新薬がありますよ、ただし厚生労働省無認可ですけどね!そのかわり出産費用はいらないし無事に出産したら100万円あげちゃうよ」なんて言われその気になり、「タダで産めるうえに100万もらえるなんて人生チョロくね!」なんてきゃっきゃするわけですが、案の定この薬や産婦人科医、そして製薬会社の闇を暴くのだ!みたいな話になるわけです

さてこの辺でショウ・タッカーに嫌われかねない勘のいいガキの皆さんなら察しがつくと思いますが、ぶっちゃけ三輪ひとみのやることはありません
もちろん産婦人科に乗り込んだり製薬会社に乗り込んだりするわけですが、それって児相の仕事じゃねーから
そして製薬会社に乗り込むくだりにいたっては、まず隣に住む三輪ひとみに想いを寄せる小汚いおっさんをたぶらかし、PCに詳しい彼の助力を得て製薬会社のPCをハッキングし、一時的にセキュリティをダウンさせ、その隙に乗り込むもあと一歩のところで逆に捕まってしまい、ケーブルがいっぱいつながった輪っかを頭に乗せられスイッチを入れられると強烈な電流が発生しなんと三輪ひとみは廃人に、そのまま森の中に捨てられると偶然通りかかった変な三人組に犯され、しかし突如覚醒し偶然森の中に落ちていた鉄パイプでもって三人組をボコボコに殴って殺害し、しかもなぜか記憶が戻って製薬会社の闇を告発しめでたしめでたし…というウソか冗談であってほしいお話でした

以前にも見た『サル』という作品から続く「治験」シリーズらしいのですが、つまらないなりに「治験」に向き合っていたのに比べて余りにもお粗末、そしてある意味では最高の作品でした
とりあえず三輪ひとみが帰ったあとに「いい匂いだったなあ」と言いながら掃除機で吸引オナニーを始めたおっさんは輝いていました
そして、オナニーシーンで『白鳥の湖』、森の中のレイプシーンで『森のくまさん』、エンドロールで『こんにちは赤ちゃん』を流すセンスは抜群だと思います
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