kazu1961

大地のkazu1961のレビュー・感想・評価

大地(1937年製作の映画)
4.0
▪️JPTitle :「大地(1937)」
ORTitle:「The Good Earth」
▪️First Release Year : 1937
▪️JP Release Date : 1937/11
▪️Production Country : アメリカ
🏆Main Awards : 第10回アカデミー賞
主演女優賞 撮影賞
▪️Appreciation Record : 2022-190 再鑑賞
🕰Running Time : 138分
▪️Director : シドニー・フランクリン
▪️Writer : タルボット・ジェニングス、テス・スレシンジャー、クローディン・ウェスト
▪️MusicD : ハーバート・ストサート
▪️Cast : ポール・ムニ、ルイーゼ・ライナー、ウォルター・コノリー、テイリー・ロッシュ、チャーリー・グレイプウィン、ジェシー・ラルフ
▪️Review
初見の時、中国の貧農達が自然の猛威と戦う物語なのに、主演周りは全てアメリカ人で全て英語なのにはじめはびっくりしました。しかし観ているうちにその映像の素晴らしさやストーリーの秀逸さ、ルイーゼ・ライナーの素晴らしい演技などでその違和感は知らない間にすっ飛んでいました。そして138分釘付けになったそんな作品です。
本作、パール・バック原作小説を映画化。中国を舞台に、自然と闘う農民一家を壮大なスケールで描くドラマ作品です。貧農の夫婦が頑張って大地主になり、途中道を誤るも夫婦の愛を確認する見応えのある物語。
特に、アカデミー撮影賞を受賞したその映像が素晴らしく、前半の農家を襲う自然の猛威、中盤の革命の暴動、そしてクライマックスのイナゴの大群が押し寄せる映像は圧巻で、この時代にどうやって撮ったのか不思議に思えるくらいの映像です。
そして主演女優のルイーゼ・ライナー、『巨星ジーグフェルド』とこの映画で2年連続主演女優賞のオスカーを手にしました。ハリウッドの美人女優が醜女の中国人役を特殊メイクがあるにしろこなしてしまう体当たりの演技には魅了されます。
ラストも秀逸で、主人公ポール・ムニ演じる王龍が、結婚した時に埋めた桃の種が大きく成長し、その木に触れながら「阿蘭、お前はこの大地だ」と言うラストシーンがとても素晴らしいです。

物語は。。。
王龍は飢饉と洪水と戦乱にされされる中国北部の貧しい農夫でした。ある日、豪族黄家の奴隷阿蘭を妻として迎えることになります。阿蘭は顔の醜い女でしたが、無口で従順な、良く働く妻でした。夫婦は貧苦と飢餓に苦しみつつ、たゆまぬ勤労で次第に土地を増やして行きます。3人の子供に恵まれた彼らの幸福は、未曾有の干ばつによって奪われてしまうのですが。。。

▪️Overview (映画. comより)
パール・バックの出世作の小説を映画化したもので、「科学者の道」「黒地獄」のポール・ムニと「逢瀬いま一度」「巨星ジーグフェルド」のルイゼ・ライナーとが主演する。脚色は、オウエン及びドナルド・デーヴィスの舞台劇を参酌して「ロミオとジュリエット」のタルボット・ジェニングス、「白い蘭」のクローディン・ウェスト及びテス・スレシンガーが協力して当たり、「ダアク・エンゼル(1935)」「白い蘭」のシドニー・A・フランクリンが監督に任じ、「裏町」「巨星ジーグフェルド」のカール・フロイントが撮影した。助演者は「結婚クーデター」のウォルター・コノリー、「沙漠の花園」のテイリー・ロッシュ、「我は海の子」のチャーリー・グレイプウィン、「夕陽特急」のジェシー・ラルフ等で、中国人俳優多数も出演している。
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