フッカー

波止場のフッカーのレビュー・感想・評価

波止場(1954年製作の映画)
4.1
男とはかくあるものか。抗うこととは生きること。魂をなくして生きていくのかと問いかける!!
マーロンブランドやはり名優。目の力強さ、凄い。見惚れる(*´ω`*)

組合という名のギャング。暴力で弾圧し黙殺し、手数料を大量に掠めとる。その一員として生きるケリー(マーロン・ブランド)
彼の迷いとは。淡い世界で生きる彼の葛藤。恋そして愛。情。

いやあ濃い!!凄く濃く働く男の姿。そして信念と共に生きることが濃く描かれていて力強い作品!!

そして光と影の描き方が綺麗!!∈(*´◇`*)∋
影に包まれる彼。明るい光に彩られるときの彼。あの路地での恋人と彼のいる位置の明暗の違いが美しい。コントラストにうっとりする。

平和の象徴としてのハトは今作では自由を醸し出す象徴として使われる。ハトとタカ。彼と組合。
網に阻まれる彼が逆側に行ったときが気持ち良いヽ(´▽`)ノ
あとこの網の演出は仮面ライダー555を思い出した。

ラストは良い意味で自分の予想を裏切られた!!
ここまで描いてくれるのか!!凄く良い終わり方。
男とはこうなのだ。カッコいい映画。
うん、マーロン・ブランドの哀愁漂う表情とラストの顔がたまらない!!ヽ(´▽`)ノ