高倉健の役は定年を迎える刑務官。きっと健さんの実際の年よりかなり若い設定になるのだと思う。健さんは俳優ですから年よりもずっと若く見える人ですが疲れた顔に見えたし、歩く姿は老人でした。今の定年の年齢60歳は本当に若いですよね、人にも寄りますが。たけしが中学校の国語の教師役として出てきましたが、どうも怪しくていつ何が起きるのか気になりました。そして起きました。本筋とは関係なかったけど。人にはそれぞれに悩みがあったり、過去があるんだよという役として、佐藤浩市と草薙剛さんが出てくるのですが、そのために健さんの奥さん（田中裕子）が望んだ海への散骨が映画の中心の話題から外れてしまっているように思えました。ロードムービーとしては綺麗な風景を見ることができました。健さんらしい映画だったかなとは思いましたが、もっと明るい映画でも良かったのになと感じました。
