これはコメディとして撮った。が、この映画は男女の間に関して、未だに決して解決されていない問題を描いているのである。――ベルイマン
ベルイマン監督が14歳差のハリエット・アンデルセン(本作では娘役)…
冒頭のオルゴールを映しながら「この物語は悲劇になりそうな喜劇である」といったナレーションで始まり、何気なく観始めたら、芸術と娯楽を兼ね備えたイングマール・ベルイマン監督の傑作であった。
医者の診察…
ベルイマン作品鑑賞29作目。ベルイマン作品の中では珍しく、軽快なタッチで描かれるコメディ映画。
結婚16年目を迎えるが夫デヴィッドの不倫で関係が破綻してしまったある夫婦。婦人…
イングマル・ベルイマン監督作というと、シリアスな人間ドラマのイメージだけど、初期はコメディを撮ることもあった。「愛のレッスン」はその時代の作品で、ウディ・アレンが自作のお手本にしていたと言われる。
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「皆さん"愛のレッスン"の講義にご出席ください。低学年向きの内容です。」で始まる、婦人科医のダビッド(グンナール・ビョルンストランド)とマリアンヌ(エヴァ・ダールベック)夫妻による"愛のレッスン(愛…
>>続きを読む長回しと人物のクローズアップのリズムが黒澤明的で良い塩梅だったが、ベルイマンの作品でここまで黒澤明っぽいのも珍しい気がする。
他愛無い喜劇の映画でも演出や撮り方が巧みだと見ていて心地良くなるという…
このレビューはネタバレを含みます
[ライト・コメディー]
なかなか面白かった。
最初の始まりは、軽過ぎると思ったのだが、話が進んでいくうちに段々事情が分かって来て、巡り巡って、最後には、それで元の鞘に収まるのか,という感じ…
この物語は悲劇になりそうな喜劇である...ウディ・アレンが好きというのも納得の悲喜こもごもの恋愛劇。お互いを愛しながらも相手を嫉妬させるしか相手と自分の気持ちを確認できない大人の姿には胸が痛くなる。…
>>続きを読む「神の沈黙」や「生と死」という重厚でヘビーなテーマに、ユーモアやコミカルさを散りばめてくる見事な凄技を持つベルイマン監督によるロマンティック・コメディはひと味もふた味も味わいが違う。
次作「夏の夜…