htks

男の顔は履歴書のhtksのレビュー・感想・評価

男の顔は履歴書(1966年製作の映画)
4.2
任侠版「もののけ姫」的な人種、勢力争い。
すべて戦争が招いた種という誰しも清濁交わる状況。
絶望的状況で振り絞った善意も裏目に出てしまう悲惨すぎる展開ですが、加藤泰監督のポップでコミカルな演出がまぶしてあるので、テンポ良く観やすくエンターテイメント化されてると思います。
タイトル通り安藤昇の本物すぎる顔色の説得力が凄かったです。
菅原文太もチンピラ役だけど、キラキラ輝いてました。
晩年の手塚治虫が描きそうな重厚感あって、メッセージを突きつけられるようなストーリーで圧倒されました。
ストーリーテリングとしても過去を回想して物語が進むスタイルの映画で面白い。
テーマ的にも今こんなマンガあったら現代に刺さりそうで面白いのにって思いました。
htks

htks