ShinMakita

アメリカン・ジゴロのShinMakitaのレビュー・感想・評価

アメリカン・ジゴロ(1980年製作の映画)
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☆カード・カウンター公開記念:ポール・シュレイダー レトロスペクティヴ





ロサンゼルス。青年ジュリー・ケイは、持ち前のルックスと語学、そして<性技>を武器に、上流階級の夫人たちをエスコートするジゴロだった。ある夜、ジュリーはバーで知り合ったミシェルをナンパ、彼女が政治家の妻と知り一旦は躊躇するが、恋におちてしまう。しかし本業をおろそかにすることは出来ない。スウェーデンからやって来たセレブな夫人の<お相手>を勤めたり、親友レオンが紹介してきた上客ライマン夫人をSMプレイで昇天させたりと、ジゴロ稼業に精を出すのだった。

ちょうどミシェルとのデートが無かった火曜の晩、ライマン夫人がSMプレイの格好で死んでいるのが発見される。新聞で事件を知ったジュリーは、自分に関係のないハナシだと記事を読んだそばから忘れてしまうが、やがて市警のサンディ刑事が現れ、状況が一変する。サンディは、ライマン夫人がジュリーの客であった事実を突き止め、彼を容疑者としてマークするようになったのだ。アリバイのないジュリーは焦るが、身に覚えのない殺人だし、いずれほとぼりが冷めるだろうとタカをくくる。だが、事件現場でジュリーを見たという目撃証言が飛び出し、さらにジュリーの車からライマン夫人の宝石が見つかり、彼は窮地に立たされていく。誰が、何のために俺を嵌めようとしているのか?セレブでオシャレな生活を送っていたジュリーは一転、奈落の底に突き落とされてしまうのだった。


「アメリカン・ジゴロ」


主題歌<コールミー>でもおなじみですよね。若くてカッコいいリチャード・ギア=ジュリーの魅力満載でしたね。今をときめくジェリー・ブラッカイマーが製作したこの作品、なるほどブラッカイマー映画らしく時代の流行を上手く取り入れ、ファッションと音楽(懐かしのジョルジオ・モロダー!)にもコダワリが感じられる作りでした。今でこそ貫禄十分なビル・デュークやヘクター・エリゾンドなども若々しい姿で登場して、映画ファンは十分楽しめます。歌舞伎町で働くホストの皆さんには、よい教科書となる作品ではないでしょうか。愛を知らない高慢なイケメンは地獄を見るのです(苦笑)。
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