大人の都合子供知らず。大逆転ありぎみのあり。
その田舎町の少年たちは、なぜか皆そろっておかっぱ頭をしている。床屋が一軒しか無いから、だけではなく、大人たちはこれを伝統だという。そんな日々に東京からイケてる少年が転校してくる。
突然現れたその異物に、大人も子供も、町全体がざわつく。
ーー
「吉野刈り」と呼ばれるおかっぱに頑なにこだわるのは大人の都合なのか。大人だって昔は子供だったわけだから、一体だれのこだわりなのか。この動機がもう少し見たかったですね。大人だってバカじゃないから、なにかしらの合理があるのではないかと思う。
あま、でも、それにしても、大人の事情なんてかわいいものだ。子供の事情に比べれば。ね。
私も少年時代によく家出をした。ただ、暗くなったら家に帰っていた。お腹へるし、暗いのは怖かった。だれも私が家出をしたとは思わない。ただ、ある秋、一度だけ暗くなるまで家出をして、山中で迷い、死ぬかと思った日があった。あの日は一生忘れられない。だから私はもう二度と家出しない。と思う。
ーー
この映画、だれがどう見ても子供が正しい。。。子どもの正論が理に適うことは稀なので、そういう映画かと思いきや、大逆転？
くすっとしますよ。
