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さよなら、さよならハリウッドのmfgのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

「さよなら、さよならハリウッド」

ウディ・アレン大好き!ずーっとぼやーっと見てたい感じ!
(映像美 おしゃれ感 芸術的感/全体の雰囲気/空気感/言い得て妙な台詞の数々/キャラクターの個性/人間関係の複雑さとか 心の葛藤(過去の栄光 プライド 過去の因縁 こだわり 自己実現欲 etc…)とか 修羅場とかあるのに軽快で爽やか /わっはっはじゃなくてくすりと笑える感/こだわりの持論の主張/心地良いぐだぐだ感 不調和の調和/価値観の多様性とか 多国籍感とか 多文化感とか(奇人変人 NY ユダヤ教 中国人 日本文化 パリ etc…)/(ちょくちょく日本文化が出てくるのも嬉しい(“スシ”とか“トウフ”とか…)けどいい意味ではなさめなのが…哀) /穏やかでほのぼのな“ドタバタ騒ぎ” “陰謀”/実は芯をついているとこ(分析医によるカウンセリング etc…)もあり…/そしてやっぱり素敵なハッピーエンド!(+最後の最後まで“酔い止め持った?”でクスッと笑える…笑)/etc…)

1人の人間としての恨みつらみ爆発の本音赤裸々トークと ビジネスパーソンとしての仕事上の打ち合わせの一人二役というか…二重人格というか…人格崩壊というか…笑

本当は好きなのに…相手の悪いとこ罵ったり 相手の現在の恋人を批判したり 避けたり etc…不器用な元夫婦の思春期みたいな感じが可愛くて微笑ましい
(失って初めて気がつく相手の魅力というものもある(←“ケガの功名だな”))

天才は往々にして人間性に難ありと評されがちだし理解を得られないもの
(個性の強さ 常識を覆すような発想 こだわり ストイックさ etc…/その結果としての大きなストレスも…(持病の神経病、心的ストレスによる失明)/(…しかしその苦悩を苦悩として描くのではなく 喜劇風味に描いてる感じが好き)/)

しかし真の天才であれば 世は放っておかないし、必ず協力者が現れる 救いの手はのべられる
(なんやかんやで放っておけない魅力がそこにある/ストイックさの功徳?とか、苦難困難があるからこそ得られる幸福もある(盲目故に安っぽい誘惑に惑わされなかったり…焼け木杭に火がついたり…(NYではダメ監督と酷評されても)パリでは天才と大絶賛されたり…“人生の仕切り直し”ができたり(元妻との愛ある生活(しかも かつて叶わなかったパリでの暮らしの夢を実現!)を取り戻す)…)

現在に影を落としている原因は過去にある(因果の理法…原因ありて結果あり)
→現在や未来を良くしようとするならば、辛くても自身の過去を正直に深く見つめ 反省すること、辛い過去と真っ正面から向き合って克服することが大事

→ 息子との因縁の克服
・ロクデナシに見えて意外といい息子…?なのかも…?
(心身症は一種の仮病/失明中の父をソファに導いたり…/突然訪れた理由を聞かなかったり…/父に恨みはなく…(※階段から突き落としたのはクスリでハイになってたから/なんだかんだイチャもんつけてうじうじ悩んでるのは父の方だけで当人はさっぱり爽やか)/ちゃんと麻薬は卒業(クスリを覚えてしまったのは父の影響だけど…)/赤道の彼方 リオのママとも友好的/“仲良くやろう お互いの仕事と目標を尊重し合おう”との提案/“バカなマネして悪かった 恨みっこなしだ”との和解の提案/2人の共通点(=自由業)の主張(父は“映画”、息子は“ネズミ食い”)/)
・“友達なりたくてきた”/“停戦を実現するために来たんだ”/“親子の絆を取り戻したい”
・話し合いって大事だし、相互理解 許す心 寛容さって大事だし、妥協点を探り当てることも大事
(この父子の場合 かなり特殊だけど…笑)
・改名(“トニー・ワックスマン”→“コンドームX”)が酷い…笑
(…けど それをも認め 息子への愛を貫ける父になれた…?ことは素晴らしい魂の成長かも…!)

ごく自然に愛し合えて信じ合える仲がいい
(たとえおもちゃの指輪でも…揉めることがあったとしても…(>>>どんなに若くてぴちぴちでも…どんなにリッチでも…))

一度盲目を経験するからこそ得られるものも多い
(心から人を愛することができるようになったり…/すべてが美しく見えるようになったり…(→与えられた環境や周りの人々への感謝が深まる)/自身の愚かさに改めて気付かされたり…/)
→この世的価値観の払拭、真の世界への目覚め

悪質なマスコミ
(“スキャンダル専門の下品なゴシップ屋”/“批評家のコメントはクソだ 最低のカルチャーさ”/(“批判されても俺はネズミを食うぜ”))

相手の危機を真に思いやる自分に気付き、相手への愛を再確認したり…
自身の心配より相手の心配をしたり…

“世の中の夫はしばらく失明すべきだ”が言い得て妙
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