deenity

僕の彼女を紹介しますのdeenityのレビュー・感想・評価

僕の彼女を紹介します(2004年製作の映画)
2.2
これまた職場の方に教えてもらった作品。『猟奇的な彼女』が好きだと言ったら同じチョン・ジヒョン主演の本作を勧められました。

たしかに『猟奇的な彼女』と同じくラブコメで、すごく似たような雰囲気はあるんですよね。ギョンジンは警察ながら破天荒で自分の考えを曲げないタイプ。自分の非は認めず、「ごめん」という言葉は私の辞書にはないとか言っちゃうタイプ。
…もう超嫌いです、こういう人。いや、まず謝れよ。ひったくり犯と間違えて追いかけてくれてたいい人を捕まえてんだからさ。一度ならまだしも二度も。何も反省しとらんやんけ。

とまあ本作のヒロインなわけですが、もう普通に人として好かんなって思ってしまい、同僚の努力を潰してしまうくだりとかもラブコメだからサラッと流されるわけですが、見てるこっち側のモヤモヤがちっとも流れなくてこの時点で本作にはハマれませんでした。

そういうドライな目で見てたというのを差し引いても恋愛シーンは正直見てられませんでした。殊にギョンジンが彼を職場に迎えに行くシーンとか本当にキツくて、何をくるくるいつまでもやってんだって思ってしまいました。

一応この辺りからネタバレが強くなっていきますが、まあそう思ったようにいかないのが恋愛映画の鉄則ですからね。川の事故とかもお約束ではあるんですけど、ちょっとあまりにも唐突に感じましたね。いまいち緊張感も感じませんでしたし、取ってつけたような山場なので効果的に感じませんでした。

ここまで彼女側の文句ばかり言いましたが、彼氏側も大概です。そもそも発端もあんな腹立つ奴を優しい+吊り橋効果があったとはいえ、手錠手繋ぎ睡眠があったからといって惚れますかね。
まあ惚れるのは良しとして、あの事件に関してはまじで自業自得です。そりゃ居ても立っても居られない気持ちはわからんでもないですが、素人に出てこられたらそれはそれで迷惑でしょう。少しも悲しめませんでした。

そしてクライマックスの風のくだり。やたら旋回カットを延々と繰り返したがるのは何なんですかね。ここまで来ると笑えます。
「何としてでも会う」とかいって結局ノープランだったんかい、ってのも意味わかりませんし、そういう2人に対して嫌気が差してるのもあって、別れ際とかも「早く行け、2つの意味で」とか思ってしまいました笑

まあこの手のジャンルがそもそも相性悪いのはわかってましたが、久しぶりに直球のラブコメを見てやっぱりダメだなーって気づかされました。
ただ、体感としてはもっと悪い評価だったんですが、この辺で止めておいたのはラストの驚きがあったからです。まさか『猟奇的な彼女』と繋がるつくりになってたとは。これは思わぬ感激でした。作品というよりも、そうであることをあえて教えなかった職場の方に感謝です笑
deenity

deenity