オムニバス映画「七人樂隊」の1話目、サモハン"大大兄貴"の監督作が本作に重なり、観たくなって。
観たい時に観たい作品があるU-NEXT。
優秀。
実際のところ、こんなになまやさしいモンじゃなかっただろうなぁとも思うサモハン、ジャッキーの京劇学校時代を描いた少年ドラマ。
「絶命しても責任は問いません」という書類に署名させられてまで入学した厳しい修行時代。生半可に美談にしてはいけないと思いつつ、それでもこの頃があったからジャッキーやサモハンの素晴らしいアクションがあって、延いては世界の映画の潮流を変えていったのだから、やはり凄いこと。
学は3年、芸は10年。
やがて時代に取り残されながらも、その精神を伝えた恩師をサモハンがユーモラスにも重厚に演じている。淡いロマンスを感じさせる歌劇場の女主人がチェン・ペイペイなのも武侠映画ファンには嬉しいところ。
通常のジュブナイルものとは違い、ちょいちょい子供たちの実演スタントが挟み込まれて、フツーに凄い。
京劇の化粧や衣装、時代を感じさせる美術も見応えがある。
1988年。まだ、この頃の香港は古き良き風景が残っていたのかしら。
