なだ

七小福のなだのレビュー・感想・評価

七小福(1988年製作の映画)
4.2
サモ・ハンやジャッキー・チェン、ユン・ピョウが少年時代を過ごした中國戲劇学院(京劇の学校)
貧しい家の出の少年達が必死で芸を身につけ生きる様子に健気さと逞しさを感じた。

ノスタルジックさと京劇の衰退、そして香港映画スタントマンの悲哀さも含んだ心に残る良作です。

いたずら盛りの学院の子ども達に、厳しく時に優しく生きる術を教える先生役をサモ・ハンが好演。
子役のサモ・ハンやジャッキー・チェンが激似で驚いた🤣
その子達がまんま思春期に突入して女子への興味や将来への不安も描かれる。

先生の友達で京劇役者からスタントマンに転職したアワン(ラム・チェンイン)の生き様が胸を打ちました。彼との関わりが後の香港映画の一時代を担うジャッキー・チェンやサモ・ハンに繋がるのですね。

先生と昔を懐かしむように歌う『覇王別姫』が泣ける😭
今作を観て今まで太ったカンフーの出来るコメディ俳優と思っていたサモ・ハンが演技派俳優だと知り好感度増しました。

『さらば、わが愛覇王別姫』を思い出し(辛すぎて未レビュー)中国文化革命での京劇の全面上演禁止。京劇俳優への弾圧、迫害から衰退し西洋化の波にのまれ時代と共に廃れていく京劇の様が今作を通じて感じ取れました😢
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