蔵なもし

七小福の蔵なもしのレビュー・感想・評価

七小福(1988年製作の映画)
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脳内の八割がスターウォーズとドラゴンボールとジャッキー・チェンで形成されている僕は、「大福星」に始まり、ずっとジャッキーのファン。

ジャッキーがコックであったお父上のレシピをもとに開いた「ジャッキーズ・キッチン」というレストランが日本でも展開されたのですが、当時付き合っていた彼女とデート中に訪れ、彼女そっちのけで店内モニターに映しだされたドキュメンタリーに見入ってしまう始末。身体資本の仕事を続けていますが、ジャッキーのおかげで、その動きの可能性が広がったのは確か。

幼い僕を魅了した「香港発活劇エクスプレス」シリーズの主軸であるトリオ、ジャッキー・チェン、ユン・ピョウ、そして、サモ・ハン・キンポー。彼らが幼少期を過ごした京劇学院。その少年時代の彼らと、彼らを厳しく育てたユウ師父の物語。

見たい見たいと思って見るまでに一体何年かかったんだ⁉︎アマプラで試しに検索してみたら、「視聴可能はあと9日」。
「こいつは遊んでる場合じゃなさそうだな」(ベジータ)

ユウ師父役に、実際教えを乞うていたサモ・ハン。少年サモ、アロン(デカ鼻)、ピョウと、衰退する京劇、役者という厳しく孤独な稼業……、待って!霊幻道士(ラム・チェンイン)も出てんの⁉︎

トリオのスタンドバイミー的な少年時代と儚い役者道を描いたドラマとなっていましたが、ファンとしてはもっとテンポよく色々見たかったところ。

長兄のサモは、(ご本人も出ているので)映画でこそ良い兄貴ですが、体格も良く、共演したベニー・ユキーデもサモハンとスパーしてみたかったと語るほど屈強で、手のつけられない番長然としていたとのことでした。
サモハンがユンピョウのお金を取り上げて、それをいさめたジャッキーと殴り合いになったというファン垂涎のエピソードや、師父の靴の修理に街へ出たジャッキーが、学院の厳しさに耐えかねてそのまま脱走しようと考えるも、父に言われた「途中で逃げたら物乞いになるしかない」という言葉を思い出し学院に帰るなどのエピソードを楽しみにしていましたが、ユウ師父に多くフューチャーされていたため、トリオの描写がいささか物足りなく感じてしまいました。
サモとジャッキーの確執というか、競争のような場面も見てみたかったです。

てか、ヨットスクールかよ!