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THE LAST MESSAGE 海猿のmatchypotterのレビュー・感想・評価

THE LAST MESSAGE 海猿(2010年製作の映画)
3.9
4部作×4シリーズ、グルグルローテーション。
2周目②。

個人的なマイルールとしては本当に、本当に不本意。
海猿、2が借りられない。在庫がない。観れない。だから、このローテーションが進まない。イライラ最高潮。5日ほど待ったが返ってこない模様。
故に、本当に禁じ手だが、レビューが滞るのも嫌なので、辛酸を舐める思いで2を後回しで先に3を観ることを選ぶ。悔しい。

早く2が戻ってくることを祈る。仙崎が戻ってくるかのように。

本作3は、冒頭からまったく助走なしで災害現場に急行するところから始まる。

そう、海の上に浮かぶ巨大プラント“レガリア”。
日本、韓国、ロシア、複数の国が血と汗と巨額のお金をつぎ込んだ国家プロジェクト“レガリア”。

これに、いきなりドリルシップがぶつかって破損してるところから始まる。
終始、鶴見辰吾や勝村政信ら、プロジェクト側の人間が災害であっても人命よりもこの施設のことを優先しろと断固誇示する姿勢がなかなか腹立たしい。

ただ、ドリルシップが激突して破損していく過程を見てると「もう、仮に人命を捨てても、もう復旧できないっしょ」レベルでガンガン崩れてく。
見捨てようが、何しようが、この状況で復旧は無理っしょ、ってのはこの際、お口チャック。

それぐらい、めちゃくちゃ危機的状況。海の上だから逃げ場もない。

そんな中、いつものバディ、佐藤隆太とはぐれ、今回のバディは即席で新米の別部隊の服部、三浦翔平と組むことに。
この新米と一緒に窮地に挑む。
成長したな、仙崎。立派にバディをリードし、恐怖に打ち勝ち、苦難を乗り越え、尊い人命を救う。

これに勝るものなし。
最後の時任三郎と鶴見辰吾の関係性がそれを物語る。

本作は会議室側の時任三郎がカッコ良すぎる。
「私には、あなたの質問の意味が全くわかりません。」
メンチの切り方がカッコ良すぎる。
現場にこそいないけど、全ての現場を代表するかのような、理想の上司みたいな男気、惚れる。

本シリーズ名物の加藤あいも健在。
知らないうちに旦那が危険な現場で孤立してることを知り、不安で不安で堪らない、ただただ帰りを待つしかない妻。

もう、一緒に待っていてあげたい。
けど、カンナ、加藤あいにとっては、仙崎、伊藤英明しかいないということが1つ1つのシーンの雰囲気にも、そして、言動にもそれが滲み出ててとてもほのぼのし、そして愛を感じる。

ちょいちょい、1の訓練生時代の仲間達も顔を覗かせるのも良い。

だいぶわかりやすいド派手でベタな展開とは言えるが、ここまで体張ったアクションも、鬼気迫る迫力も、規模のデカさも、災害の恐ろしさも、命の尊さも、海上保安庁の男気も、詰まりに詰まったシリーズはない。

クライマックスの仙崎と服部の自らバルブを回して水を引き込むシーンは本当にスゴい。
演出の域を超えてる。
観てるこっちが息ができない。溺れてるのかと錯覚する。口の中に塩水が大量に入ってきてる気がする。

次の完結4は意外とあんまり観たことない気がするので楽しみ。
そして、2、確か船が大破するやつ。
頼む、早く手元に掴みたい。
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