ねぎおSTOPWAR

カウントダウンのねぎおSTOPWARのレビュー・感想・評価

カウントダウン(2011年製作の映画)
4.0
この映画は、まず主役二人チョン・ジェヨンさんとチョン・ドヨン姐さんに心を寄せる映画です。
毎度似たこと書いちゃいますが、この二人、特に姐さんは怪物ですね。演技モンスター。

****

ストーリーについては、ネタバレせずに書くこと無理なんで感想だけにします。
これ、どう受け止めたらいいかわからずにラストを迎えてしまいました。
これは「重い」なんてもんじゃない・・「深い」も越えてる。
もうね、「無理」。

あとはネタバレします。
相当な映画だと思うので、以下さっと読んで「大丈夫かな」って思ったら是非ご覧ください。







テ・ゴノ(チョン・ジェヨン)は借金の取り立て会社の有能次長。スーパーCOOL。
しかしね、両親は障碍者で、息子は死別しています。
そして自身、肝臓がんの末期であることが発覚します。
唯一移植すれば生存の可能性があることを知り、適合者を探します。実は息子は臓器提供者となっていて、心臓を提供した女性がわかります。詐欺師で服役中のハヨン(チョン・ドヨン)。あと少しで出所というタイミング。ハヨンは服役前の因縁でいろいろ組織から追われる身。ゴノとしては彼女を守って移植手術に臨みたい・・・。
実はゴノの息子はダウン症でした。父子家庭で精神的にも参り、借金取りからも追われていました。今勤めていたのは自分たちを追い込んだ会社。息子が自分のせいで死に至ったと思っているゴノはハヨンとその娘を助けに海に飛び込む際、ついに息子を死なせてしまった自分を克服します。そして無事に組織の面々は逮捕され、ハヨンと娘と病院に到着しますが・・・。




技術的な部分についてはそこまできちんとチェックしながら観ることが出来ず、没入していたので・・。
しかし編集は上手だったと思います。
結果かなりの情報で覆われた映画ですが、観るものを混乱させずに展開しましたねー。もう後半で良いものは割り切って、前半で処理した部分はもう忘れ・・伏線だけ入れました。そしてとりわけゴノの内面において重要な息子の死に至る振り返りシーンの扱いが難しかったと思います。それこそどこでどれだけ見せ、隠しておくかが絶妙でした。このあたりの情報適切処理能力、コントロール力が韓国って素晴らしいと思います。



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