がちゃん

ブルークリスマスのがちゃんのレビュー・感想・評価

ブルークリスマス(1978年製作の映画)
2.6
「スターウォーズ」や「未知との遭遇」の影響で、日本にもSFブームが押し寄せてきたころ、日本の特撮の雄東宝が満を持して発表した本作。

脚本に倉本聰を立てて挑んだ意欲作でしたが、
出来栄えは「・・・・」といわざるを得ない凡作になってしまいました。

UFOに接近遭遇した人々の血液が、
赤でなく青色となり、青色血液の人種を国家的に抹殺絶滅させようとする。

あまり重要とは思えない人物に字幕付きの紹介をしているのに、
肝心の青色血色の人物抹殺の理由がよくわからない。

勝野洋と竹下景子の恋愛描写も、
水増しという感じであくびが出るし、
唐突に登場する脇役たちもよくわからない。

名将岡本喜八監督だが、
上手の手から水が漏れた感じで、
だらだらと閉まらない演出が延々と続く。

ラストの一斉粛清場面だけが、
ようやく岡本監督らしい切れ味となるが、
それでもそれまでのマイナスを挽回するまでの展開ではない。

一部にカルト的なファンが多いとされる本作であるが、
私にとっては退屈極まりない作品となってしまった。
残念!
がちゃん

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