「スターウォーズ」や「未知との遭遇」の影響で、日本にもSFブームが押し寄せてきたころ、日本の特撮の雄東宝が満を持して発表した本作。
脚本に倉本聰を立てて挑んだ意欲作でしたが、
出来栄えは「・・・・」といわざるを得ない凡作になってしまいました。
UFOに接近遭遇した人々の血液が、
赤でなく青色となり、青色血液の人種を国家的に抹殺絶滅させようとする。
あまり重要とは思えない人物に字幕付きの紹介をしているのに、
肝心の青色血色の人物抹殺の理由がよくわからない。
勝野洋と竹下景子の恋愛描写も、
水増しという感じであくびが出るし、
唐突に登場する脇役たちもよくわからない。
名将岡本喜八監督だが、
上手の手から水が漏れた感じで、
だらだらと閉まらない演出が延々と続く。
ラストの一斉粛清場面だけが、
ようやく岡本監督らしい切れ味となるが、
それでもそれまでのマイナスを挽回するまでの展開ではない。
一部にカルト的なファンが多いとされる本作であるが、
私にとっては退屈極まりない作品となってしまった。
残念!