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父ありきのkumatoraのレビュー・感想・評価

父ありき(1942年製作の映画)
3.9
流石に戦時中の作品となると雑音でかい。状態が悪いのか食い気味のカットチェンジもあるし、聴き取れないセリフはとことん聴き取れない。が、案外どうにかなった

列車の中での息子の最後の台詞に心打たれ込み上げてくるものがあった。実家に帰らんとな…という気持ちに
変に飾ってないし、なんてことはないといえばない台詞だけど、父子だけでなく色んな関係性に当てはまるような、そんな普遍的なパンチラインだと思う

徴兵の描写があったり内容に関してGHQの検閲もあったらしく、こういう形で戦争、日本の歴史、映画史等色んなものを調べるきっかけにもなって良かった
強めの刺激やインスピレーションを求めて映画を観るタイプなのでこの頃の白黒作品てどうも鑑賞のモチベーションが上がらんなーと思っていたが、今後もそれなりに観ていきたいと思いました
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