【偉大な父っつぁん💪】
小津さんの中では地味で硬い雰囲気が特徴。父と子の愛情遍歴を素朴なタッチで描いた日常ものの佳作と言える。
小津映画での笠智衆は何やっても老け役が似合う。日本映画界のゴッドファーザー、小津安二郎による「日本の美徳」を追求した珠玉作でもある。
いつまで経っても父と子の絆は普遍的なモノ。そういった固定観念が小津の脳内にはあるようで、やはり保守的な思想が強く押し出された父権主義的な作風になっている。(戦中作品だからというのもあるが…)
いつの時代もRespect!お父さん。👴
時代が変わればそういった価値観はいとも簡単に覆されるのだがある意味「時代の仇花」として本作を観るのが穏当じゃないかな。たしかに今観ると内容が風化してる部分もあるが、映像的には目を見張るものがある。