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黄色いリボンのmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

黄色いリボン(1949年製作の映画)
3.9
「アパッチ砦」と「リオ・グランデの砦」の間に位置するジョン・フォード監督の“騎兵隊3部作”の第2弾。
ジェームズ・ワーナー・ベラの原作を基にした叙情的西部劇の名作。
原題: She Wore a Yellow Ribbon (1949)

1876年。
退役を6日後に控えたネイサン・ブリトルス大尉(ジョン・ウェイン)は、東部へ帰る少佐夫人(ミルドレッド・ナットウィック)とその姪オリヴィア(ジョン・ドリュウ)を護衛する最後の任務で駅馬車の宿駅に向かうが、すでに焼き払われていて、やむなく隊は砦に引き返す。
隊員から餞別の時計を贈られ見送りを受けた大尉は砦を去りかけるが、気になって戻ると部下たちは苦境に陥っていた。
在任時間はその夜の12時まで、残り4時間、ネイサン大尉はある作戦を実行する…

「明日になれば、話しかけられるだけでうれしい」

西部劇の神様とも呼ばれたフォード監督の名作の1本で、主演のジョン・ウェインが退役間近の大尉を情感豊かに味わい深く好演している。彼のベストと言ってもよい。
若く美しいオリヴィアをめぐって、若いコーヒル中尉(ジョン・エイガー)とペネル少尉(ハリー・ケリイ・ジュニア)が恋のさや当てを繰り広げるほか、従卒クィンカノン(ヴィクター・マクラグレン)、タイリー軍曹(ベン・ジョンソン)ら、フォード一家の常連俳優たちがにぎやかに競演。
映画の題名にもなった古い民謡をリチャード・ハーマンがアレンジしたテーマ曲も詩情を深める。
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