らんらん

道場破りのらんらんのレビュー・感想・評価

道場破り(1964年製作の映画)
3.5
松竹、モノクロ、時代劇
出演者
長門勇、岩下志麻、倍賞千恵子
宮口精二、上田吉二郎、冨田仲次郎、浜村純、左卜全、青木義朗、殿山泰司
高橋とよ、小堀明男、香川良介、遠藤辰雄、永田光男、丹波哲郎など

【内容】
主人公の汚ったない浪人である長門勇は道場破りや賭け試合をしてお金を稼いでいる

それには訳があって
長門勇は家老の娘である岩下志麻と駆け落ち脱藩しており、追手から逃げるため遠くへ行きたいのだが、手配が廻っていて関所が通れない
その関所を通るための偽造手形みたいなものの入手に10両必要なのだ!

ということで
愛する岩下志麻のためにも早くお金を作りたい長門勇だが、面倒ごとに出くわすと見て見ぬ振りが出来ない性格&人が良いためなかなかお金が貯まらない

そのほか
不思議な縁で何度も出会う危険な男丹波哲郎、追手の3人組(冨田仲次郎ら)、ひょんなことから仕官の話(宮口精二&倍賞千恵子)
なんかのエピソードも絡めながら進んでいく時代劇映画

※ネタバレ
丹波哲郎は最終的に味方、長門勇とは表と裏のように異なる性格だが、経歴が似ていてほっとけなくなったらしい
ってことで、丹波哲郎の助太刀により関所を破り追手を蹴散らし、新天地に旅立つことが出来た、っていうハッピーエンド

【感想】
オープニングで原作山本周五郎「雨あがる」とか表示されていて「え?そうだったの?」って思いながら見てたんだけど、、、こんなお話だっけ?

まあ原作読んだことないからなんとも言えないけど、寺尾聰の「雨あがる」のシーンは一つも思い出せなかった

あとは
コミカルな映画かと思えばシリアスになったりと、なんかちぐはぐしてる気がする
たぶん90分に詰め込んでるからこうなっちゃうのかなぁ?
よく言えばテンポ良く、なんだろうけど展開が強引に思えちゃう
長門勇のキャラクターが良かったからコミカル路線のまま最後まで見たかった

・出演者メモ
松竹の二枚看板、岩下志麻と倍賞千恵子が出演してる点が一番の注目点で見所でもあった
どちらも魅力的が出でいて素晴らしかった、2人とももっともっと見ていたいくらい美しかったし輝きがやばかった

長門勇はちゃんとした出演作見たの初かも
こう見えて実は実力者っていう今も昔もあるあるな設定だけど、そのギャップが良かった
「太刀落とし」無敵じゃん!って思った

丹波哲郎は、、、迫力は凄かったけど浮いてると思う
最後は長門勇と丹波哲郎が決闘するんだろうなーって期待してたから、まさかの味方になる展開には少しガッカリもあった

あとは
遠藤辰雄、上田吉二郎、冨田仲次郎の3人が共演してるんだけど
似たような見た目で似たような性格の役をしていて見分けがつかない!
いや、見てる最中はわかるんだけど思い出した時にごっちゃになる
同じポジションの俳優3人も揃えなくてもいいじゃんねー

この映画とは関係ないけど田崎潤と河津清三郎も共演してると、どっちがどっちかわからなくなったりするのは自分だけかしら?
らんらん

らんらん