このレビューはネタバレを含みます
まだ見ていない実録ヤクザ映画を鑑賞。はじめにこの作品にはNOを示したい。
実録ヤクザ映画は基本的に任侠映画とは異なり、ありのまま、基本的に美しい世界ではないものなのだと描写し、ある種コミカライズするものだと認識している。
本作については女性にスポットを当て、男性社会の滑稽さ、愚かさを際立たせようとしているのだとも見受けられる。
にしては、女性をぞんざいに扱いすぎてはいないか。性被害を扱う際は細心の注意を払うべきなのに、ストックホルム症候群を美化しているように見受けられる。
配偶者を殺されたかたせ梨乃の途方に暮れる絵面は取ってつけた80年代アバンギャルドな日本映画の凝縮した醜悪さが臭う。
スローなブギにしてくれと同等に、僕には受け入れられない作品だった。
完全なるNOな作品を観るのも、自分の価値観を俯瞰してみるにはいいものだと感じる。