かにチャンZ

極道の妻たちのかにチャンZのレビュー・感想・評価

極道の妻たち(1986年製作の映画)
3.0
やっぱり岩下志麻の強さと美しさがカリスマを放ってる。

極道を好きになったわけじゃない、
好きになった男が極道だっただけや。

というテーマだけど、なんやろう、杉田に真琴が環と取っ組み合いの喧嘩して縁を切るほどの強烈な魅力があったかと言われればイマイチだったのですこしモヤる(あくまでも私個人の好みの問題かもしれないが)。

アウトローで危険な香りのする男に強く心惹かれる気持ちはわかるけれど、その強烈な気持ちが落ち着いてきたころの後悔や引っ込みのつかないプライドや未練のような情が、女たちを強くし弱くしそこではじめて女の度量を試されるのだな。

ラストの出所してきた粟津を見つめる環(岩下志麻)の些細な表情の変化が本当に素晴らしい。