丽遥

極道の妻たちの丽遥のレビュー・感想・評価

極道の妻たち(1986年製作の映画)
3.8
かたせ梨乃の濡場がえろすぎてびっくりしてしまう。がそんなに杉田はいい男だったか?たった1人の家族の岩下志麻を捨ててまで守るべき男だったのか?始まりがレイプだっただけになんで杉田に惚れてるのか不明、夫婦らしい会話もなかったやん😂

でもラストの杉田の死に様はほんとに象徴的だったなあと。ほぼほぼピエタ像のようでもあった。愛撫として乳首を吸っているというよりかはもはや乳飲み子が乳を吸っているかのような。杉田にとって、かたせ梨乃は妻である以上に心の拠り所というか母のような機能も果たしていたのだと思う。強い女感だしながらも結局は男のケアを全て引受ける家父長制下の女にすぎないといったらそれまでだけど、、そうやって極道の妻たちは夫を影で凌駕していたのかもしれない。でもやっぱ搾取から始まる恋愛は好かんよ‼️みんな聞いてるか‼️そこのお前だぞ‼️‼️

んーでもやっぱ岩下志麻の言う通り杉田は雑魚だったなあと。3匹の龍背負ってそれ?感はやばい。あと佐藤慶もすぐ死にすぎ、周囲にボディーガードも機動隊もおったのになんで死ぬん😂まあやもめになってからが本番なのかもしれないけど

あとやっぱり女同士の喧嘩を撮らせるなら五社英雄だよなあと再確認。長回し迫力あったなあ。クローゼットの中の照明をチラつかせるのもいい効果だった。押し倒したり抱きついたり、ちょっと擬似セックスのようにも見えて、女同士の絆はホモソーシャルとホモセクシュアルが緩やかに連続しているとはこのことかと。それと成田三樹夫の家がぶっ壊れるのも五社みあった。毎回壮大すぎて笑う

でも極道の妻たちが強い女なのか?と言われるとやっぱりそれはどうなのかなーと。彼女たちが強いのは極道の男たちの妻だからで、その権力を笠にしてるからなんだと思うと強くないな、、あくまで彼女たちが強行手段に出るのは男のための復讐、組のための復讐っていう名目がないといけなくて、これは女が男の脅威になるための伝統芸能だなって感じ。かといって男たちも強い感じはなく、やはり組のため、もっといえばイエを守るために働き蟻になってるだけのような去勢された男性って感じだ。登場人物みんな自由意志ある?
丽遥

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