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極道の妻たちのRenkonのレビュー・感想・評価

極道の妻たち(1986年製作の映画)
4.0
「惚れた男が、たまたま極道だっただけの話やぁぁぁ!」
極道の男たちを影で支える妻たちを描いた「極妻シリーズ」の第一作目。
獣のような愛情と、スリル満点の刺激的な生活が、彼女たちをこれほどまでに惹きつけるのだろうか。

冒頭の「なんで姐さんそんな色気おますのん?」「そら毎日男喰うとるからや。男気っちゅうやつをな!」というセリフで早速ノックアウトされた。
本家の組長が亡くなり、跡目の人選を発端に繰り広げられる男たちの抗争。それに巻き込まれる妻たち。
そんな中でも栗津組組長の妻、環(岩下志麻)は組長不在の中、気丈に組を取り仕切る。
その反面、環の妹真琴(かたせ梨乃)は
病気がちの父と2人で生活していたのだが、杉田組組長(世良公則)との出会いを気に彼女の人生は一変するのであった。

杉田のケーキ入刀シーンで「これしか無いんですけど」と日本刀渡されるシーンも面白いけど、真琴に挨拶する舎弟たちが「惚れて入った杉田組、愚連隊上がりの○○です。宜しくお願いします!!」と気合いの入った挨拶してる中「ツトムです。」とめっさ普通に挨拶してくるやつがシュール過ぎて思わず笑ってしまった。
ともかくかたせ梨乃の肉感的な身体が官能的。

てっきり2作目に続いてるもんかと思ってたら、一作で完結らしくとても残念。
環と真琴、2人の姉妹対決をもっと観たかったな。
しかし成田三樹夫の渋みのある存在感は堪らんね。
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