章ごとにジャンルが変わる北野武×岩井俊二風の走馬灯映画。
正直『ジョーカー』みたいな全部失った男の復讐劇みたいなのを予想してたんだけど実際は全然違かった。
どんどん巻き戻っていく時間軸にちょっと辟易して「早く話進めてくれよ」と最初は思ってたんだけど、何故か見入っていしまう彼の人生にラストは不思議な感動を覚えた。
ちょくちょく列車の音が響いたり列車でのシーンがあったりするんだけど、これって多分彼の人生の分岐点であり、彼の人生において後悔している場面なんだろうね。
写真家を志していた素朴な頃の彼だけど、20年後にあんなことになるなんて考えてもいなかっただろうね。
人生の儚さとか、色々考えさせられたし、なんて言うか、大人になりたくないなー…って思った。
将来を不安にさせてくる映画ですね。
と言うかラストは微妙に考察の余地を残してきたけど、「そう言うこと」でいいのかな?