勝沼悠

腑抜けども、悲しみの愛を見せろの勝沼悠のネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

超性格が歪んでいて女優になろうと日々めちゃくちゃなことをする姉とその様子をホラー漫画にする妹。

 この映画のテーマの一つは表現すること。
 この妹ちゃんは漫画に表現することで、姉に対する怖さとかから逃げたかったのかもしれない。で、普通なら家族の恥を漫画に応募しないんだけど、表現したら見てほしいっていう欲望に勝てなくなる。
 この妹が最後の方で言う”おもしろい”っていう言葉の重さ。作品になっちゃうと、いいとか悪いとか悲しいとかみじめとか、そんなの全部とっぱらちゃっておもしろいかおもしろくないかの一次元になるんだと思う。

 振り回す姉、耐えながらそれを見て描く妹、愚鈍にイエスマンである兄嫁、みなが病的であるけど、でもそれは作品になっちゃうと”おもしろい”の一言になってしまう。 だからこの映画はおもしろい。
 サトエリがちゃんと脱いでないのでマイナス1点。
勝沼悠

勝沼悠