腑抜けども、悲しみの愛を見せろの三体艦隊のレビュー・感想・評価

とても面白かったが、なぜ面白いのか言語化するのが難しい映画。

全員が何らかの業を背負っていて、何とかそこから抜け出そうともがくうちに、お互いを傷つけ合い、破滅していくという話。

多かれ少なかれ、誰でも同じような苦しみや攻撃性、弱さを持っている。戯画化されてはいるけれども、根底のリアリティはしっかり保っている素晴らしい人間描写だと思った。

邦画は得手して戯画化だけされていて、リアリティのない人間が散見されるが、そういった邦画はもううんざりだという方は必見。