※記録用です。
「やっぱお姉ちゃんは最高に面白いよ」
北陸の田舎の村に住む和合家。
両親の事故死をきっかけに、女優を目指し上京していた姉・澄伽(佐藤江梨子)が帰ってきた。
この澄伽、とんでもない勘違い女で、演技の才能なんてこれっぽっちも無いのに自分が特別な人間だと思い込んでいる。
そんな姉を題材にホラー漫画を書いてから、姉の恨みを買い続けている妹・清深(佐津川愛美)。
家族の幸せを願ってはいるが澄伽と犯した過ちのせいで、強く言えない腹違いの兄 ・宍道(永瀬正敏)。
そして宍道の暴力にめげることもなく、不幸だった人生から脱却し、どこかに幸せを見出そうとしている三十路で処女の嫁・待子(永作博美)。
このとっても危うい家族の人間関係を描いたブラック・コメディです。
見どころは「えっ、素だよね」ってくらいハマり過ぎたサトエリの、わがままで傲慢な澄伽の役どころ。
妹へのイジメ(実際この妹もかなりイッてるんですが…)やオーディションでの逆ギレっぷりは見事。
そしてもう一人のＭＶＰが、人はイイけど要領悪い。
気持ち悪いけどどこか憎めない、兄嫁・永作博美。
夫にどつかれ転がりまくり、めんつゆをかけられ失明寸前になっても、一人幸せそうに不気味な人形作りに勤しむ姿は可哀想を通り過ぎて笑ってしまいました。
