いきなり脚本、俳優、撮影、美術、編集、全部不定！彼らのようになりゆきだ！というテロップで始まる。そこからオムニバス形式、セミドキュメンタリーで描かれるストリートキッズたちのリアル。万引き、オヤジ狩り、無銭ボウリング、薬、輪姦、器物損壊などカオスのオンパレード。こういった行為は許されるものではないが、ファッションやカルチャーなどは90年代特有の格好良さがあり、出てくるキッズたちの佇まいはめちゃくちゃかっこいい。『LIES』でもそうだったがこの監督はハードコアやテクノなどの音楽のチョイスも、時折アニメーションを差し込むなど90年代の時代にあったセンスを待ち合わせていて、それがリバイバルとしてウケている昨今だと尚更かっこいい。正直長くて飽きるけど90年代の韓国のストリートの雰囲気を味わえる1本として面白かった。ソンガンホがちょっと出てた。
