90年代の韓国ストリートはカオス！
時期的にKIDSに影響受けて作られたのは分かるけどこっちの方が下品でクレイジー。
途中挟まれる演歌が流れるガード下ホームレスインタビューとか演出と思うけどよく撮ったなという感じ。
若い頃のソン・ガンホいた気がするけど気のせいかな。
リアル器物破損を隠し撮りする所とかちょいビックリした、、。

最初のオープニングで惹かれた。
脚本不定。出演俳優不足。カメラマン不足。美術不定。音楽不定。編集不定。すべて成り行き。気楽に考えよう。ヤツラはこんな風に生きているのだから。
こんなことを最初から提示するのはちょっとズルいなぁと同時にあーなんか良いなぁと思った。
アニメやゲームみたいなん出てきたり全てが自由！て感じ。
映画監督は映画を撮る～♪←いや当たり前か！笑

レビューが本当に少なく、好奇心で観た映画。
あまりにも荒々しかった。

ストーリー性はなくドキュメンタリー風に進んでいく本編は
本当にストリートチルドレン、ホームレスが演じているらしくとてもリアルだった。

1997年だとアメリカのKIDSやイギリスのとTrain spottingに近いものがあるのかなって思って観たけど
やはり音楽や服装は似たようなカルチャーがあった。
この２つと同じなのは若者の日常ってとこだけで一切お洒落にみえる描かれ方はしていない。
この映画を観て悪いことをかっこいいと思って真似をする若者はいないと思うし
監督もそう見えるよう汚く描いているんだと思う。


暴力をふるうシーンがとても多いし
女性軽視的なものももちろんあるし
酔いそうなカメラワークで
気持ち悪くなる人もいるだろうから
本当になんでも観る人以外にはオススメしません。あと女性を性欲処理くらいにしか思ってない男の描写も多いのでその様な描写が苦手な方も観ない方がいいです。

特にすぐ手をあげる所とかは韓国特有な感じがしてすごく見ていて不快だったなぁ…


でも、全体的な雰囲気も音楽や時折流れるアニメーションも好みだったし
憂鬱な気分になりたい日に観る映画として
私は好きかなぁ……
オープニングの"나쁜 영화 "(悪い映画)という曲が印象的で、
まるでTrain SpottingでいうLust for lifeみたいな存在の曲。(曲自体は似ても似つかないけど)
言葉にしづらいけどズドーンとした
気分に浸れるというか、そんな感じ。
お酒たくさん飲んだ後の気分。わたしは好き。

ダンスシーンでH.O.TのWe are the futureが流れた時はすごく90年代って感じがした。
その時代が好きな人でなんでも受け入れられるタイプの方は観ましょう。