ちぬちぃぬ

ソイレント・グリーンのちぬちぃぬのレビュー・感想・評価

ソイレント・グリーン(1973年製作の映画)
3.7
今作は1973年の作品で、約50年後の未来を想像で描いていて
つまり2022年の米国?というかスケール的には世界の話なんかな?2023年の現在に生きる自分が観るのはなかなか感慨深いです(´ω`)

20世紀になって世界は大きく変化して、特に70年代頃になると自然環境破壊して開発!開発!だし資本主義が台頭しきて…この先どうなるのか民衆の不安もあっただろうなと思い。。。って他人事みたいだけど、もちろん今も良くなったとは思えません

73年製の50年後は髪型や服装もインテリアも自動車も何もかも70年代ぽすぎて未来という事を忘れて観てしまいそうでした

ちょっとオチは予想の範囲内だったので意外性はあまりなかったですが、昭和からずっと(私の周りの)大人たちが口にしていた「人口問題」「食料問題」これらは【人間】がこの先持続的に生きていけるか問題でしかなくて根本的問題からやや離れている
この作品で老人ソルが昔の地球、自然環境が整い豊かで美しい風景の映像を観ながら安楽死するシーンがあって、地球を(もっと言うと今や宇宙までも)ゴミだらけにしてしまった人類の懺悔な気がします

だいたい昔は【自然】にもw自然治癒力が働く範囲内で人間が環境破壊してたんだけど
破壊するスピードが異常だしもう放射性物質とかだし自然治癒力とか追いつかなくなったので、スローに戻さないと全生物全滅しちゃうじゃん💧

環境や食料問題だけではなく
女性を家具扱いしたり、一部の特別な人間以外に人権がまるで無かったデストピア☠️
特定の企業が『独占』を始めるとだいたいデストピアになるのは自然な成り行きかな…映画に限った事じゃないですねー


主人公ソーン役のチャールトン・ヘストン氏は往年の大御所俳優って認識してます…大作に結構出演されてますよね
でも『ボウリング・フォー・コロンバイン』でだいぶイメージ悪くなりました。。。大御所ってなんで権威主義みたくなる人多いんかなー残念

ソル役のエドワード・G・ロビンソン氏はこの作品が出演101作目だったそうです✨ソルは好感持てるキャラでした✨