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ソイレント・グリーンのkurtのレビュー・感想・評価

ソイレント・グリーン(1973年製作の映画)
3.6
人口爆発と環境汚染によって食糧難になった近未来を描いた、約50年前に作られたSF作品。

物語の舞台は2022年!(もう過ぎてる!笑)
部屋に住める人間はマシな方で、階段や地面に溢れ返る人々。政府から支給されるタイルみたいな栄養食品で生き延びている。その中の緑のタイル「ソイレントグリーン」が1番人気。
野菜や牛肉、酒や白米などは富裕層専用。高級マンションに備え付けの女性は「家具」、字を読める知識のある老人は「本」と呼ばれ、野垂れ死んだ沢山の人々はゴミ収集車に放り込まれる。
という、物凄い世界観の中、ソイレント社のお偉いさんが殺され、刑事の主人公が犯人を探す内に政府の陰謀に気付いていくという流れ。

未来が悪い方向に進んだ様な作りで、特に「ホーム」でのくだりが生々しくてキツい。この先どうなるかわからないが、こんな2022年にならなくて良かった、と心底思える作品でした。笑
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