スギノイチ

三人の女 夜の蝶のスギノイチのレビュー・感想・評価

三人の女 夜の蝶(1971年製作の映画)
3.3
青江三奈の「昭和おんなブルース」を題材にした歌謡映画だが、脚本といい撮り方といい、限りなくロマンポルノに近い。
札束に塗れた女の水死体なんか、いかにもだ。

主人公は松原智恵子だが、自分を犯した男(藤竜也)に惚れるなど、悪い意味での昭和映画ムーブをカマす。
(惚れてから妊娠までの期間も光速に近い)
一方、中原早苗から横恋慕小娘枠を引き継いだ梶芽衣子が絶妙の演技。
黒トレンチで夜の街を明るく生きる、それでも影のある女。

ロマンポルノによく出てくるような、ホステスたちにつきまとう無様な男を二谷英明や川地民夫が演じている贅沢もダイニチ期間ならでは。
スギノイチ

スギノイチ