記録用
小津安二郎監督作品。
語り尽くされている作品ではあるが良い意味で画面の整然さがまるで机の上の物の角を全てきちっと机の角に合わせないといけない強迫観念に襲われているが如く不自然に綺麗に収まっており良い意味で不気味である。
演出が自然であるにも関わらず演技が機械のように不自然であるにももかかわらず自然というか一つの小津安二郎監督との箱庭の中での規則で合わされているおかげで調和がとれているというなんとも不思議である。
話も明るい雰囲気もありながらどこか影があり次男が戦死していることや原節子が婚期を逃しているということを作品全体で何度も問いかけるのも良い意味で引っ掛かりがあり何度見ても味がある作品です。