ジェイティー

ハイランダー/悪魔の戦士のジェイティーのレビュー・感想・評価

ハイランダー/悪魔の戦士(1986年製作の映画)
3.4
中世の時代、主人公コナーは宿敵となるクルガンに一度は殺されてしまうものの再び甦る、彼は究極の宝を求めて戦う不死の者だったのだ。
時を経て1980年代、密かに戦い続けていたコナーはクルガンも生きていることを知り、最後の一人となる日が近づいている事を感じていたお話。

クリストファー・ランバートと言えば本作品
首を刎ねない限り死なない戦士として戦い続ける運命と愛する人との別れに向き合う悲しさ、永遠の時を生き続けるのは強靭な精神無くして成り立たないのでしょうね。
ショーン・コネリーがツェペリさんのように師匠キャラで登場するので観る判断材料になってしまうのですが、PV監督なだけあって撮り方に独特な躍動感とこの構図いいなぁと思えるところはありました。
クイーンの楽曲も良いのですがマイケル・ケイメンのスコアも聴きどころだと思います。

ヒロインの物分かりの良いところは80年代ならではですが、
どっちかというと中世パートのヘザーの方が登場シーンは少ないですが、
キャラが立っていました。(天真爛漫な美人ですし)
出番はそんなにないですがレイチェルとの関係性が映画の設定として好きです。決戦前の別れの場面は個人的に一番好きな所ですね。

肝心の殺陣についてはわちゃわちゃしていてカッコよさは皆無ですが、
最終戦のセットがばかすか破壊されていくのでその派手さは嫌いではないです。

不満点は中世と現代パートの切り替えが多いので思っているよりテンポは良くないかもしれません。

とにかく暇、クイーンの曲を聴きたい、という方にはちょっとお勧めです。