西部劇にSFを融合させるという、男子中学生が思いつきそうな奇想天外なアイデアを、D・クレイグとH・フォードの豪華共演で、監督はあのアイアンマンのジョン・ファブロー。製作陣にはスピルバーグにロン・ハワードといった錚々たるメンバーを揃え、潤沢なハリウッドの資金力をバックに、超贅沢なB級作品を作り上げた偉大さは大いに評価したい。
アイデア自体は斬新で興味が惹かれるものの、その一方で、物語の骨子そのものは凡庸で面白さに欠ける。また、タイトルからコメディ色が強いと思いきや、意外にシリアスな作風で拍子抜けした人も多いのではないか。
エイリアンも他の作品ほど強敵ではなく、クライマックスもさほど盛り上がらないまま終わってしまったのが残念だ。
同じアイデア＋αで、“サムライ&エイリアン”なんてのを三池監督あたりがリメイクしてみるのも面白いと思うがどうだろうか。
