セッセエリボー

白いキャラバンのセッセエリボーのレビュー・感想・評価

白いキャラバン(1964年製作の映画)
4.6
画面のテンションが高すぎてひっくり返りそうになりながら見た。落ち着きは皆無なんだけどほとんど躁状態の怒涛のエネルギーにぶっ飛ばされる。グルジアだけが生み得た至宝ハッピー映画…
冒頭、中心人物の上下から人物が登場して展開するシーンでまず引き込まれた。多幸すぎる馬での併走口説きシークエンス、架空の狼に備える丘の上の男女の影、案山子の周りを踊って狂喜する男、海辺を家に向かう若い二人の後ろ姿、『全線』かってくらいの高速モンタージュが押し寄せるクライマックスの羊脱走・親父撃沈。