むらむら

ピラミッド 5000年の嘘のむらむらのレビュー・感想・評価

ピラミッド 5000年の嘘(2010年製作の映画)
5.0
「な、なんだってー!」ボタンを連打したくなる、MMR(マガジンミステリー調査班)実写版。解明するはピラミッドの謎。

なのだが、話はどんどん膨らんでいき、モアイ、ナスカの地上絵、クスコ、マチュピチュ、テオティワカンなどを巻き込む壮大な話になっていく。風呂敷広げすぎて、畳めなくなってく様は「前世でテレパシー能力を操れた方、こちらはアトランティスの火龍族です。交信しましょう」と月刊ムーの文通欄に投稿したという黒歴史のあるオカルトマニアの俺のために撮られたのかと空目した。

特に、上記の遺跡が地球上の一つのライン上につながってる、って説は最高。ダダーン!っていうダースベーダーが登場するような荘厳な効果音もイイ! ここまで来たらヒトラー第四帝国が宇宙から攻めてくる! 未知のウイルスで地球は滅亡する! くらいの結論にしてほしかった(※後者はシャレになってないが……)。

あと、せっかく出てくれた科学者たちに対して「こいつの言ってることは信じられない」って即座に否定してるのも、フランス人らしくキレっキレで遠慮なくて笑う。完成品見せられた科学者たち、激おこだったろうなぁ……。それと、ところどころ出てくる「ブレーン」って誰なん? 取材班が壁にぶち当たったら、都合よくヒント出してくれるんだけど、テラスハウスの作家みたいなもんなのか?

俺、上記の遺跡だと、モアイ以外全部行ったことあるんだけど、中でもカイロの三連ピラミッドは大都会カイロのすぐそばだし、アクセスしやすくて良いんだよね。向かいのピザハットからピラミッドにピザハットかぶせた写真撮ったなー。

そんなわけで、ピラミッド行く機会があったら予習と思って観ておくと十倍観光が楽しくなる映画。デタラメだって何だって、楽しければ何でもありなのだ。情報量多いので、観るなら吹替版で観ましょう。

ちなみに、俺の文通作戦は誰からも連絡来ずに失敗。まぁ、今考えると、テレパシー能力もってる人が文通なんてしてくれる訳ないよね……。
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