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リトル・チルドレンのTaulのレビュー・感想・評価

リトル・チルドレン(2006年製作の映画)
3.0
『リトル・チルドレン』初鑑賞。トッド・フィールド監督。どこへ向かうのか、誰がメインなのか、笑っていいのかも分からないボストン郊外の人間模様。有閑不倫に、小児性愛者や自警オヤジの苦悩も交え、大人になりきれない者たちのドラマがじっくり進む。感動というよりは人間の本質を垣間見たような感触。

『リトル・チルドレン』トッド・フィールド監督1作目と似て普通じゃない人たちを描くアメリカ文学に触れた読後感。ただ本作は差し込まれるカットや撮り方で寓話性が高くなってる感じがした。明らかに『マグノリア』、『アメリカン・ビューティー』以降の作品。ただ視点や演出の変化はあまり上手くいってなかったようにも感じた。ラストはさらに衝撃的でも良いように思ったが、数年後にどう残っているかが楽しみに思える作品だ。
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