円柱野郎

オースティン・パワーズ ゴールドメンバーの円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

宇宙から帰還し、“痔の軟膏名”を冠した秘密兵器によって三たびの世界征服を企むドクター・イーブル。
そこにオースティン・パワーズが立ち向かうが…。

妙な日本観がたっぷり入っているのは「007は二度死ぬ」が元ネタだろうが、タイトルは「007 ゴールドフィンガー」のもじりだし、オースティンの父親・ナイジェル役は“ハリー・パーマー(マイケルケイン)”だし、とにかくやりたい放題にパロディが入っていてニヤニヤしてしまうな。
最たるものは本作のオープニング。
戦闘ヘリとの派手なアクションが繰り広げられ、「『オースティン・パワーズ』っぽくない派手さだなあ、制作費余ってんのかね」と思わせておいてからの、主人公が振り返ったらトム・クルーズ!である。
これは当時劇場で爆笑してしまったわ。
スパイ映画のパロディがたんまり入った本作に、「ミッション:インポッシブル」(当時は2作目まで公開されていた)の主演を使って劇中劇でパロディをさせるなんて…自由すぎるw
(ケビン・スペイシーとダニー・デヴィートも最高w)

展開的にはオースティン・パワーズとドクター・イーブルのまさかの兄弟設定を放り込んできて度肝を抜く…というか、変化球すぎるだろ!と思わなくもないんだけど。
でもなんか許せてしまうのが本作のユルさの魅力かなあ?
とりあえず兄弟となった二人の関係によって丸く収まったようで何よりだけど、ドクター・イーブルの息子・スコットはどこまでいっても報われないのが気の毒で、これも笑ってしまうね。

新キャラのゴールドメンバーは主演しているマイク・マイヤーズの4役目。
“金の男根”なんて名前の妙ななオランダ人の設定だけど、演じ分けはさすがというかなんというか。
それにしても、この映画はなんかオランダ人に恨みでもあるんですかね?w
パロディ以外のギャグで一番笑ったのは影絵ネタでのミニ・ミー出産シーンかな? 
「地球をおろせ!」で頭にぶつかるところもシンプルに面白かった。
そしてラストのトラボルタも…おいしいと思う。
円柱野郎

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