カチューシャ

ジャスト・ア・ジゴロのカチューシャのレビュー・感想・評価

ジャスト・ア・ジゴロ(1978年製作の映画)
4.5
大学の先生にお借りして鑑賞。ドイツ語版と英語版があるが、ストーリーをきちんと見たいなら絶対英語版。ドイツ語版は映像は綺麗だし舞台の言語だけどカットされている部分があった。しかしオリジナルはまだ長く、たまに感じる不自然さは数多くあるカットのせいだろうと思う。
ナチの足音の聞こえる頃、敗戦国特有の重苦しさと、説明にもあった貧困、享楽の混在した社会の様子がとてもよく伝わった。それに馴染めない戦争帰りの軍人と、とりわけ反発したナチのような存在もしっかり描かれていた。
ストーリーは暗く、すっきりしないタイプではあるため、苦手な人も多いと思うが、私はそういう映画を好んで鑑賞するので、じわじわと「良い映画だったな」と思えた。