だい

完全犯罪クラブのだいのレビュー・感想・評価

完全犯罪クラブ(2002年製作の映画)
1.6
迂闊犯罪クラブ!!


レオポルドとローブ事件を題材にした映画っていくつかあるけど、
正直、題材として採用してるのって、
・二人の学生が完全犯罪を企図
・偶然の遺留物で露見
っていう部分だけなんだよな。

だから、
その隙間の肉付けの仕方で名作にもなるし、駄作にもなる。


残念ながら駄作のほうでしたーーーー!


そもそもで言うと、
これは捜査側のキャシーの内面を描いちゃいけない題材なのだ。

この題材を魅力的に見せるのは、
・完全犯罪を遂行するという自信
・バレているんじゃないかという疑念
・でも何でバレそうなのかわからない
という、犯行側の心理の揺らぎなのだ。

ヒッチコックの「ロープ」では、
犯行を犯した二人が、第三者であるはずの教授の視線に追い込まれていくことに面白さがあるのだ。

両方の内面を描いてしまうと、
それはもう僕らは傍観者なのですよ。


そして無意味な性的描写。
しかもそれは、
リサ、キャシーと、犯人側、捜査側、両方とか。

僕らに何を見せたいんです????


僕らがこの映画で見たいものって、
犯行を巡る心理戦、そして隠蔽と発見のスレスレの戦いじゃないですか。

いぇーい、せっくすー。

無駄無駄無駄無駄ァァァァ!!!

無駄なお色気シーンで嵩だけ増すから、
こんな評価の映画が出来上がるのですよ。


迂闊なのは、リチャードとジャスティンだけじゃなく、
制作スタッフ、お前らもだ!!!!
だい

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