イチロヲ

デルタ・フォースのイチロヲのレビュー・感想・評価

デルタ・フォース(1985年製作の映画)
4.0
アラブのテロリストがアテネ経由ニューヨーク行きの飛行機をハイジャックしたことを受けて、対テロ部隊デルタ・フォースが人質救出作戦を決行する。実在するアメリカ陸軍特殊部隊の活躍を描いている、アクション映画。受賞歴をもつ名優が多数出演している。

景気の良いテーマ曲に乗せて、リー・マーヴィン大佐とチャック・ノリス少佐が八面六臂の活躍を見せる。始めからド派手なアクションを展開させるのではなく、テロ組織を相手取った、静かな情報戦を段階的に描写していく。

物語の折り返し地点で、レバノンのベイルートへと舞台が移る(ただし、ロケ地はイスラエル)。「我々はアメリカ人と戦っているのではなく、ホワイトハウスと戦っているのだ」という、テロリスト側の言い分も反映されている。

テロリスト側にラスボス感が皆無であり、どちらかというとデルタ・フォース側に圧倒的ラスボス感が備わっている。ほとんどテロ集団と合わせ鏡であり、民間人にも被害が出ているようにしか見えないところが、もはやギャグになっている。
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