空条

キリクと魔女の空条のネタバレレビュー・内容・結末

キリクと魔女(1998年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

深い内容と声優、神童神木隆之介くんに圧巻がアニメ。

・神木隆之介くんについて
大人が子役に求めてるものを的確に理解しつつ、純粋な子供らしさを見せる神木くんがすごい。アフレコ映像も観たけど、高畑監督の曖昧なオーダーを落ち着いた様子で聞いてる姿がかわいい。

・内容について
ストーリーにおいて悪役がなぜ悪とされるのか、なぜそうなってしまったのかキリクだけが問い続ける。
魔女に立ち向かうだけじゃなく、魔女から力を奪い苦痛から解放した後もかなり責任のある行動をする。
そのあたりがディズニーのプリンセスものよりずっと救いがあった。

・魔女について
魔女にとってのトゲって、過去のトラウマや傷の類だよね。
男達から受けたっぽい表現から男が憎くて、男を苦しめようとしない女、その子供たちも嫌い。
その辺の気持ちは現実感あって共感してしまう女性もいるのでは…笑
そのおかげで他者を苦しめて自衛する力を手に入れたけど、キリクによって力を失う。自分にはもう何もないって言う魔女に対してキリクは全てを失ったわけじゃないって証明する。ヨカッタネ!
空条

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