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タワーリング・インフェルノのadeamのレビュー・感想・評価

1.5
パニック映画の金字塔として知られ、70年代の同ジャンルのブームを象徴する作品です。
事故の可能性を予見し原因を追求する設計士の男と、起きてしまった火災に対処し事態を収集しようとする消防士の男の二人の視点を中心としつつ、事故の原因を作った責任者やパニックに陥るパーティーの参加者たちなど、複数の視点で物語られていく群像劇となっています。
視点を分散させながらもメインの二人のスターには安心感が漂ってしまい、結局脇役や名もなき人々が死んでいくので、ドラマチックには到底感じられませんでした。
もっと二人のヒーローに焦点を絞って、救えた命と救えなかった命のドラマを見せるのか、あるいはもっと削ぎ落としたシンプルな作りの方が好みでした。
迫り来る炎の迫力は良かったのですが、炎への恐怖だけでなく、ビルからの落下の恐怖が舞台設定上の見どころだと思うのですが、落ちるとなったら毎度カメラが引いてしまうので恐怖よりも間抜けに見えてしまいました。
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